NKN5-工事中-

NKN5

「コア躯体」から迫り出した片持ち立体ファサードのコンパクトビル

用途:テナント(3戸)+共同住宅(5戸)
構造規模:鉄骨造ラーメン構造,地上9階建て,最高高さ24.25m
敷地面積:82.38㎡
建築面積:68.82㎡
延床面積:398.33㎡
設計期間:2022年9月~2024年4月
施工期間:2024年5月~2025年7月
構造設計:福島佳浩/合同会社graphstudio 一級建築士事務所
機械設備設計コンサルタント:株式会社 設備計画
電気設備設計コンサルタント:株式会社 ルナ・デザイン・ラボ

中野の早稲田通りに面した狭小地に建つ,bews初の搭状建築である.早稲田通りから約1.8m部分は計画道路に該当するため3階建て,その奥を短辺4mの6倍未満の桁高さで成立するギリギリの9階建てとしている.側道側にテナント階段や集合住宅入口,ランダムな片持ちの水廻りなどを配し,角地2面道路のメリットを活用した計画である.それは同時に動きのある立体ファサードをカタチづくっている.


構造は,6本柱を確保するため南側屋外階段もメインフレームの一部となり,ダイナミックな大梁が斜めに走っている.狭小地で火花の散る溶接を回避するため,柱の剛接合には「コラムカプラ」を採用.また上物の軽量化のため,屋内床はALCスラブとしその部分の床の遮音性能をアップさせている.外皮をオールALCの貼り分けにするなど,随所に高工事費を緩和する工夫を重ね実現に漕ぎつけた.


建て方完了した鉄骨フレームは,早稲田通りにスレンダーかつ力強い存在感を放っている.

工事写真 by bews