ヤマデン本社工場社屋Ⅱ期 Fab-02
用途：工場（樹脂系切削加工工場）
構造規模：鉄骨造ラーメン構造，地上1階建て
敷地面積：6,912.89㎡（1期2期合計）
建築面積：1,207.45㎡（1期2期合計：2,512.94㎡）
延床面積：1,131.99㎡（1期2期合計：3,118.86㎡）
設計期間：2021年9月～2022年9月
施工期間：2022年9月～2023年11月
2020年春コロナ禍中に竣工した1期の1年半後に，満を持して２期の設計がスタートした．プロジェクト名は「ＮＳＪ-Fab02 ＝日本の製造業を楽しむ第２生産拠点」だ．
プロジェクトの目的は１期と同じく次世代的生産拠点の創出であり，質実剛健な素材のもつ機能美をベースに最大限のフレキシビリティを備えている．１期と２期建物はブリッジでつながり，中央法面に育った緑豊かなファクトリ－ガーデンを眺めながら空中を行き来する．
外皮は，１期と同様「木優しい顔」．住宅の立ち並ぶ北面アプローチは大きなアールの庇がやわらかな雰囲気である．一方の南側には，騒音の出る大型設備機器などを配した．
内部は，トイレと更衣室以外すべて視線がつながる「密室を避ける」プランニングだ．これによって大きな平面を仕切った内部で起こりがちな「外の様子がわからない」「他の人がどんな様子か知らない」といった没交渉/閉塞感を回避し，互いの気配や外光を感じられるよう，オープンで風通しの良い内部空間を実現している．
そしてようやく上空から見た「歪んだハート」が完結する．2025年２月現在GOOGLEマップ はまだ更新されていないのだが．．
竣工写真 by 淺川敏
